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スタッフブログ>>The Memories of the Walls

 

Bonjour!「ボンジュール!」
Vous allez bien ?「ヴ ザレ ビヤン(お元気ですか)?」

どうも三郎です。
今回は絶賛腹痛継続中の田中マンのブログを更新していきます。

さて、なぜお腹を壊しているのか。

最近ガーナとトルコへ出張し、現地の美味しものをたらふく身につけて帰国してきました。
普段から体調を崩しやすいにもかかわらず、お昼ご飯に超激辛中華料理を食べてさらにお腹を壊すというサイクルを繰り返し、自分を苦しめることを習慣にしている田中マン。それはそれは、海外に行って問題なく帰国できるとは誰一人として思っていません。案の定、お腹を壊して帰国してきました。いわば自業ジ◯※です。

あれれ?
前回の田中マンブログを読んで覚えてくださった方は少し疑問に思ったかもしれません。田中マンは20代の頃世界を旅し、今では南米料理を振る舞うほど海外の食知識は豊富です。それならお腹も外国の食に強いだろうと想像しますが、実際のところそうではありません。これに関しては本人も謎のようです。

ですが、そんな腹痛にも負けず、海外でも壁男の本領を発揮し、感じたことをしっかりレポートにまとめてくださいました。その内容を皆さんにも共有したいと思います。

テーマは「The Memories of the Walls」
なんだか新作映画の発表みたいです。いや、タイトルから映画の作品にあっても良いように見えます。
ですが決して、かの有名なロード・オブ・◯※×◇のマネをしたわけではありません。


 

The Memories of the Walls

シリカライムの新製品や研究が目的ではありませんが、ガーナとトルコへ行ってきました。

外務省、貿易商、経団連・・・と、様々な機関の要人と情報交換をし、各国の現状やビジネスチャンスを現地で探るために行ってきたのですが、ブログではそんな旅の中で出会った「壁」と、その真意に触れたいと思います。

1番の衝撃は、ガーナのケープコーストキャッスルやエルミナキャッスルの地下牢で出会った壁でした。

 

500年に渡って続いた奴隷貿易。3ヶ月に1回、船が城の脇に停泊して、多くのアフリカ人が地下牢から放り出され、アメリカやヨーロッパへ売り渡されていました。そんな地下牢では、15畳そこそこのスペースに100人以上が押し込まれ、何の自由も許されず、男女共に屈辱を受けながら囚われていました。異様な臭気と、淀んだ空気感に満ちていた空間で、「この壁が全てを記憶している、壁が今あなた達に伝えてくれているんです。」という説明を受けました。

とてもインパクトのある説明で、ついつい壁に話しかけてしまうほどでした。そこに壁があるから、そこに空間が存在し、悲しい記憶も楽しい思い出も「実感」として残されるのだということを痛感しました。「壁は見ている」「壁が記憶する」「壁と共に生きる」・・・詩人を目指しているわけではありませんが、壁は雨風や他の視線から守ってくれる存在価値以外にも、1つの空間を形どり、そこに記憶を残すという価値があったのだと気付くことで、より一層壁が大切に思えるようになりました。

ガーナで出会った壁は、芸術や建築的な観点では正直あまり美しいものはありませんでしたが、五感を刺激されるような、まさに記憶を積み重ねた壁でした。

トルコでは、左官の壁、石を積み上げた壁、岩塩を使った壁、岩石を削った壁など、様々な壁と出遭いました。左官も、漆喰・洗い出し・研ぎ出し・磨きなど、様々な技術が使われており、周囲に怪しい人だと思われるほど、壁を撫でたり、材質を知るために欠けている箇所を探したり、時に舐めてみたりしていました。完全に壁男になっていますね。

初めてヨーロッパに行った時は、どの建物に入っても、日本の建物よりカッコイイ!という印象が非常に高かったんですが、シリカライムに日頃触れているせいか、そこまでのインパクトはなくなっていました。が、やはり「ビニールクロス」がない世界は、どこに行っても見栄えが良いです。ちょっとした装飾が良いからとか、デザインが良いからとかではありません。現代の日本のインテリアが良く見えないのは、素材の問題だということを改めて確信しました。

壁材を扱う営業マンが言うと如何にも営業という感じがして嫌なのですが、やはり「壁の素材を選ぶ」ということはとても大事です。シリカライムを売るというより、この大切さを伝えることが仕事なんです。      

 

以上、壁男、田中マンブログでした。
次週は社長ブログです。


Merci, beaucoup.

 

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