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ブログ

壁野又三郎vol.5>>築2000年が物語る耐久性


Bonjour!「ボンジュール!」
Vous allez bien ?「ヴ ザレ ビヤン(お元気ですか)?」

みなさんどうもこんにちは。最近出現率がわりと高くなっている壁野又三郎です。
もう10月を迎えようとし、朝夕はすっかり秋らしくなってきました。みなさん秋といえばどんな秋を思い浮かべますか?
私は秋といえば芸術の秋です。
そして芸術といえばフランス。美術館で有名な絵画を鑑賞することはもちろん、街を歩きながらでも時代で変化してきた建築の様式を鑑賞することができる、まさに芸術の国です。

そんなフランスでは、世界最古の建築書にも記されている、またシリカライムの主原料の一つである「水硬性石灰」を使用した、何世紀にもわたって残されてきた歴史的建造物があります。その代表的なものにポンデュガールという水道橋があり、世界遺産に登録されています。

ポンデュガールが建てられたのは古代ローマ時代の紀元前19年頃。パクス・ロマーナ(ローマの平和)を実現させた、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの時代です。
世界史を勉強されていた方は耳にしたことがある人物名ではないでしょうか。

はるか昔のものが残されているって、言葉でいうのは簡単ですが、とてもすごいことですよね。 現物をみたらとてつもないエネルギーを感じられそうです。


さて、本日の話題はそんな歴史ある建造物にも使用されている水硬性石灰なわけですが、聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。
日本ではあまり知られていませんが、現在ヨーロッパでは歴史的建築物の修復材としてよく使われています。

もうすでにパクス・ロマーナだのアウグストゥスだの歴史を語ってしまいお気づきかと思いますが、水硬性石灰の歴史や耐久性に優れる理由についてまた一つ知識を得たので、今回はその秘密をご紹介していきたいと思います。

 




まず水硬性石灰とは、
水硬性という言葉にあるように水で固まる石灰で、水を混ぜると短期間で硬化します。さらに水酸化カルシウム(消石灰)を含んでいるため気硬性の性質も持ち、空気中の二酸化炭素と反応してじっくりゆっくり完全に硬化していきます。 年月を経るごとに強度が増し続け、炭酸化の作用で再び石灰石に戻っていきます。二度の硬化機能を持つ非常に耐久性に優れた石灰です。

ちなみに気硬性石灰、いわゆる消石灰は空気中の二酸化炭素のみで時間をかけて硬化していきます。ここに糊やスサを混ぜて建材としたものが漆喰です。漆喰に爪痕が残ってしまうのは、気硬性のみで元の固い石灰に戻るために何十年、何百年と時間がかかるからです。

消石灰は古代メソポタミアの時代から使われてきたと言われています。それ以前に主に使用されていた粘土やセッコウは水に溶けやすく強度が弱いため、古代ギリシアの時代から消石灰が一般的になっていきました。
水硬性石灰は紀元前400年頃、古代ギリシア、ローマ時代から、建造物の耐久性や耐水性を求めて、石灰の焼成後に水硬性の性質を与えるポゾラン(粘土や火山灰など)を混ぜて使用され始めました。このポゾランを加えると人工水硬性石灰(単に水硬性石灰)と呼ばれ、焼成前の最初からポゾランがすでに含まれている石灰石を天然水硬性石灰(通称:NHL/Natural Hydraulic Lime)と呼びます。

水硬性石灰はのちにローマンコンクリート、ローマンセメントと命名されます。ポンデュガールの他にパンテオンコロッセオなど有名なローマ建築があります。産業革命時に入ると、研究により天然の原料のみで固まるNHLが発見され、19世紀頃に広く使われるよになりました。しかし一方で、その研究から現代のコンクリートの元である、セメント(ポルトランドセメント)が開発され、NHLの利用は短期間で終わってしまいました。セメントは完全な水硬性のため、二度の硬化過程をもつNHLよりも早く固まり、すぐに強度が高くなるからです。



半世紀も経たぬ間に廃れていったなんてとても悲しいですね。ですが、セメントは石灰系なので内部はアルカリ性ですが、硬化が早いことから二酸化炭素の侵入により内部が中性になるスピードも早く、劣化していきます(中性化)。一方、水で一度固まったのち二酸化炭素でゆっくり硬化していくNHLは、セメント誕生以前に建てられた、築2000年のポンデュガールやパンテオンの天井が現存していることから、その耐久性は抜きん出ていることがよくわかります。


またNHLは第二の硬化で元の石灰石に戻る循環型の建材でもあります。それゆえ耐久性に優れることや環境にも良いということから、現在ではNHLの利用が見直され、歴史的、伝統的建築物の修復材としてNHLを使用するといった動きが取られるようになりました。

 


 

今回は、古代ローマ時代から水硬性石灰が使われていて、産業革命時に発見されたNHLの研究から、使いやすいセメントが広く使われるようになっていったと、少々マニアックな内容の歴史についてお話してきました。
想像もつかないような2000年以上も前の、歴史上の人物が目にし触れた建築物と同じ材料を用いてシリカライムができていることを改めて感慨深く思い、残されてきたものの重みを感じました。

シリカライムがこだわりを持って使用している主原料の一つ、天然水硬性石灰がどういうものなのかを少しでも知っていただけたらと思います。

 

次回もどうぞよろしくお願いします。

 Merci, beaucoup.



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