コラム
意外な繋がり
ショールームのある四ツ谷近辺でお昼休みに散歩がてら、ぷらぷらしていると文化人や芸術家についての案内板を見かけます。見かける度、さすが東京だなぁと感心してますが、その中でも気になった藤田嗣治をご紹介したいと思います。
藤田はエコール・ド・パリの代表的な画家であり、彼の描く女性像は「乳白色の肌」と呼ばれ、フランスで大絶賛されました。
そんな輝かしい経歴の持ち主の藤田ですが、晩年は戦争に翻弄される人生を辿りました。
戦争記録画を描いたことから、戦争協力者として批判されてしまいます。
そのため、1955年にフランス国籍を取得し、そのまま日本に戻ることはありませんでした。
そんな藤田が活躍したフランスですが、シリカライムにはフランス産のものが使われています。
(無理矢理つなげてみました。)
それは、天然水硬性石灰、通称、NHL(Natural Hydraulic Lime)です。
と言っても、聞き慣れませんね。
天然水硬性石灰(NHL)は、水硬性と気硬性の二つの機能を持ち合わせています。
石灰石(二酸化炭素と反応して固まる気硬性)と水硬性(水と反応して硬化する)の特性を与える粘土質でできており、太古の海岸線にて河口の土砂が石灰質岩盤に堆積して出来上がったといわれています。
また、天然水硬性石灰(NHL)は最古のコンクリート材料ともいわれ、建築史の中で最古の建築書にも登場します。紀元前に建てられ今もなお存在するフランスの水道橋(ポンデュガール)にも使われています。そして、ルネサンス期に見直されて産業革命時に繁栄しながらも、近代のセメントの登場により衰退し、現在は歴史的建築物の修復材としてヨーロッパに伝わる希少な石灰となっています。
シリカライムでは、フランスで1897年創業以来、代々伝統を受け継いで製造されてきた天然水硬性石灰「クスノキブームNHL2」をバインダー(素材をつなぎ合わせるもの)として使用しています。100年以上の時を越えて伝えられてきた技術をショールームへ是非体感しに来てください。
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