HYDRAULIC LIME

古代ローマ人にとって、水硬性石灰は都市の建設に欠かせない材料でした。良く知られているのがパンテオンを覆っているドーム。この構造物は、型枠を設けて打設された水硬性石灰、砂利と砂を混合した固まりです。まさにコンクリート構造が実現されていたのです。それは今もローマの町中にそびえ立っており、水硬性石灰がもたらす耐久性の高さを象徴しています。水硬性石灰は、ローマの繁栄を築き、その後の世代に残した遺産ともいえます。

ルネッサンス期を経て18世紀に再び着目されるようになった水硬性石灰は、産業革命の波に乗って改良に改良が重ねられ、強度を増した「天然水硬性石灰」として生まれ変わりました。シリカライムで選定したのはフランスで製造される 天然水硬性石灰「クスノキブームNHL2」。1897年創業のブーム社が代々伝来してきた天然水硬性石灰は、フランスにおいて常に最高の評価を与えられており、特に石造伝統建築物の修復において今も重宝されています。※クスノキ石灰株式会社が輸入総代理店となっています。

天然水硬性石灰は、シリカライム社代表の池田勝利によって15年前から研究され続けています。今も謎多い石灰で、ただ歴史的な材料であるばかりでなく、高度な性質を持つ素材であることが分かっています。ミクロのスケールでたくさんの空隙を持ち、空気を内部に通しながら、浄化、調湿、消毒を同時に行う特異まれな材料です。 時代の節目で現れてその新しさが見直される水硬性石灰。現代の私たちが必要とする性能にもつながっていました。